西川こんな人⑦/やっとスタート地点に
こんにちは。
整体トレーナー 西川菜緒子です。
西川が
「今なぜこんな仕事をしているか」
「どんな人なのか」を語る7話目。
機能訓練(リハビリ)型デイサービスで
学べたこと、得られたことは
*高齢者の心と身体の実際
=年数を経た人体の重複する
内科的かつ運動器の疾患(何かの論文みたい)
*心と身体を考慮した
サポートができる知識とスキル
*高齢社会の全体的な仕組み
…など以外に一番磨かれたのは
聴く力・話を聞き出す力でした。
「デイのスタッフたる者、良きホステスたれ」
という格言も作ったくらい
当時は苦労したことでした。
(だってデイに来る介護度の人、
しゃべらない人多いんだもん)
でも、この力もトレーナーとして
役立つことになったスキルでした。
ここでもまた
私の人生のキーマンが2人現れました。
1人めは即!採用してくれたオーナー。
(柔道整復師で整骨院経営)
ご自身もかつては
野球選手→トレーナー志望だったので
私のことをすごく理解してくれ
「健康運動指導士」という
汎用性の高い資格があることを
教えてくれました。
ただ試験はかなり難しく
受験資格の門戸自体が狭い
ところが、私には保育士資格があった!!
おかげで段階や年数を踏めば
受験の可能性があると判明しました。
専門学校には行けないんやから
トレーナーになりたいなら
とにかくここから始めるしかない。
覚悟は決めたものの、
いや~…
これまでで一番しんどい受験勉強でした。
範囲が多岐に渡り量も多い。
なのに勉強するポイントが分かる
過去問が出回らないっていう…(涙)
(合格した日に自分のがんばりを撮った写真。
冊子が重たいので科目ごとに破って持ち歩いてましたね)
年齢的に次はない!(気概がもう湧かない)
と自分を鼓舞し
毎朝4:30に起きて時間を作り
マラソンの練習や
家事や仕事の合間に細切れで勉強。
…と書くとカッコいいけれど
30代前半の保育士試験のときから
さらに私の脳は低下していました⤵
40過ぎての勉強は
「やる気はあるのに
活字を読むと眠くなる」のです⤵⤵⤵
辛かった…。
眠くなる自分、
内容が理解できない自分、
記憶力がどっかいった自分…
それを毎日思い知る日々。
さらにこの頃は
サッカー男子二人は汚し盛り食べ盛り。
洗濯物の量も
食べる量もすごかった…。
ハンバーグなら挽き肉を1㎏とか
照り焼きなら鶏もも8枚とか…
試験日が近付くにつれ
家事する時間が煩わしくて
「もう誰も服着るな!
洗濯出すな!食べるな!汚すな!
家族なんか要らん!」と荒れていく私に
‟オカンの様子なんかヤバいぞ”と
家族も積極的に協力してくれるように。(早よしてくれや)
16歳からもモヤモヤしていた私が
やっと見つけた「本当にしたい仕事」。
だから…
どうしてもどうしても
この資格が欲しかった …
例によって床で寝て
痛さで起きて勉強…そんな日々を送り
ポストの封書の中に
合格の2文字を見たときは
玄関で雄叫びをあげました。
そして、この時代の2人めのキーマンは
デイのリハビリ担当だった柔整師 I 先生。
I 先生は整形外科や
施設勤務をしてきた人で
スポーツ科学オタクなだけだった私に
時にはシビアな
また示唆深い助言をくれて
「人様(特に高齢者)の身体には
タカをくくらず慎重に」
ということをしつこいほど
背中で見せてくれました。
最初はオタクなだけの私を
警戒されてたと思いますが(笑)
オーナーの計らいで
私が I 先生の補助をする立場になると
体力テストのポイントや
麻痺がある人、
首や腰のヘルニア、
脊柱管狭窄症、パーキンソンetc.
人工膝関節・股関節が
入った人への対応など
少しずつ教えてくれるようになりました。
(退職するときもらったI先生からのメッセージ。宝物!)
この時の経験が後々いただく
自治体の介護予防教室に繋がり
医学的なことに詳しくなれました。
運動指導士に合格し
次のステップに進むため
このデイは退職するのですが
同じ年にやっと実務年数が満ち
「介護福祉士」も取得しようと
そのまままた受験生活に。
こちらは過去問が手に入るので
運動指導士より
ずっと勉強も取得も楽でした。
(保育士にしろ介護福祉士にしろ
過去問が公開されてる資格は
勉強しやすい…などと豪語(笑))
一方、
ライフワークになったランニング。
シンスプリント明けの翌年は
「BORN TO RUN」という本で
新しい視界が開けました。
‟次はサブ4(フルで4時間切り)”を目指して
日々練習を重ねていましたが
夏の終わり30㎞練習の翌朝
足の裏が痛くて立てない!!
……今度は
足底筋膜炎になってしまいました
趣味でケガして休むとか
現場に迷惑かけるので
仕事中は痛み止めでしのぎ
終わってから
歩くのはもちろん
立つのも辛い状態でリハ室へ。
トレーナーさんとPTさんが
二人がかりで時間もかけ
色々手を施してくれたのですが
痛い状況は変わらず…
訊けばこの2日後、
例のN先生 が来られると分かり
痛みで足を引きずりながら再びリハ室へ。
N先生も私のことを覚えててくれて
またまた飄々・はんなりしながら(笑)
足の横ちょ、ふくらはぎなどを
ほいほいと押さえてくれたら
痛みが無くなって立てたのです!
いや~もう
アルプスの少女ハイジのクララ状態!
ここで、はっきり確信。
この先生、やっぱり違う!
タダ者じゃない!!
リハ室の患者が少なかったので
健康運動指導士の一歩手前の
資格を取った話をしたら
「へぇ~!」と褒めてくれたので
調子に乗ってあれこれ質問し
先生の来歴や
今の立場なども教えてもらいました。
案の定、面白い経歴の人で
教育大学卒業後、
スポーツトレーナーとして病院勤務するも
スポーツに打ちこめば打ちこむほど
ケガするのはなぜか?
どうやったら治せるのか?
いや、そもそもどうやったらケガしないのか?
そういった自分の疑問が深まり
当時はまだ珍しかった
理学療法士(PT)の専門学校に。
晴れてPTになって働きつつ
ここ数年は大学教員として
後進を指導しながら
大学院に通って
自分の持論を実証するため
研究しているとのことでした。
アスレチックトレーナー(AT)の資格もあり
言ってみたら
トレーナーとしては最強、プロ中のプロ。
(雪国出身じゃないのに
スキーの指導員もできるっていうね)
オカン・オバチャンになってから
トレーナーを志した私とは
経験はもちろん
身を置いてきた環境はまったく違います。
けれども
・どうやって上達するのか?
・どうやって治すのか?
・どうしてケガしてしまうのか?
・どうしたらケガしないのか?
・どうしたらケガせず上達できるのか?
…と疑問に思っては
求めてきてる点が私と同じや!!
この先生から学びたい!!
という想いが一気に膨らみました。
この先生から学ぶにはどうしたら?
…てか、この想いを伝えるには?
その数ケ月後、
ちょっとしたケガをいいことに
リハ室に行けるようにしてもらい
N先生と再会を果たしました。
そして意を決して
先生に弟子入りしたい
連絡先を知りたい
その理由を熱く語り(苦笑)
根負けした先生から
アドレスを教えてもらいました。
つづく
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