3ヶ月もリハビリしたのに
こんにちは。
整体トレーナー 西川菜緒子です。
なんでも間を空けると筋力が低下するな…
とブログの間が空くたびに思う私(笑)
さて。
ドクターには「治った」と言われるけど
まだ痛い…ってことありませんか?
痛い→怖い→復帰に足踏み…
これもよくあるご相談です。
リハビリや運動を頑張ってても
なかなか治りが悪い人は
良かれと思って実は…なことを
してるだけかもしれません。
数年前にサッカー現場で実際にあった話ですが
参考にしてみて下さい。
(今は大学生になった子たちと。後ろのピンクが私)
ある日のこと
通院が終わってもまだ痛いと訴える選手を
心配した監督さんから依頼を受けました。
この選手(Kくん)は3ヵ月前
ヒザの靭帯(じんたい)をケガしました。
内側側副(ないそくそくふく)靭帯損傷。
サッカー選手にはよくあるケガ※で
相手との接触で起こることが多いです。
※起こらないようにすることは可能
復帰までに3ヶ月はかかるケガなので
スポーツ整形のリハビリに週1で通ってたとのこと。
ドクターから復帰の許可が出たけれど
ヒザを内にひねると痛いので
また悪くなるんじゃないかと怖くて
できない練習が多いとのことでした。
病院に処方されたリハビリ内容を訊いてみたら
「筋トレしてました。
足とか腹筋とか腕立てとか」
(…!!⇐絶句)ほんとに?
「はい」
週に1回ずっとそれやってたの?3ヶ月も?
「はい」
家では何かするように言われた?
「スクワットしてました」
う~ん…
内容がKくんの言う通りだとしたら
びっくりだったのですが
本当のところはよく分からないし
ひとまず身体をさわってみることに。
ケガした右足に軽いむくみがあり
装具も長くつけていたために
巡りが悪くなってることは分かりました。
(巡りが悪くなると治りも遅くなる)
(ケガした右より左の腫れが気になります)
ただ、ケガしてた右よりも
支持する役目の左足の腫れや不安定感が目立ちます。
なのにケガした右足を重点的に
ストレッチしたり筋トレしたり
施術してもらってたそうな。
ひととおり整体した後、動きをチェックしたら
どう見ても動きが良くなってるのに
本人には動きやすくなったか分からない(泣)
けれどもやはり、痛い動きをしたら痛いと言う。
3ヶ月以上もKくんのからだは
痛みにフォーカスしてきてたので
楽になった快さを感知できにくいんですね。
あ、このパターン前にもあったぞ、と
大学時代の長男のことを思い出しました。
ケガ後のヒザの痛みが取れないと言うので
帰省の際にストレッチを実演させてみると
ヒザの向きや手の使い方が悪かったのです。
ヒザを微妙にひねったまま伸ばそうとしてたし
手も上下が逆になってました。
でも本人には「変だ」という自覚もない。
それゆえまず「快か不快か」を比べさせて
動きを修正していったら
じきに痛みも取れていきました。
その記憶がよみがえったので
Kくんが毎日家でしていたスクワットを実演してもらうと
あ~やっぱりなぁというフォーム。
元々が内また(ヒザが内にねじれ気味)なのに
内にひねりながら立ち上がっています。
このクセは女子に多いのですが
近年は男子も急増中のよろしくない使い方。
(ハイハイ期間が短く立つのが早すぎるため)
これしてるとき、ヒザ、痛かったんちがうの?と訊くと
「はい。でもしないとダメだと思ってました」
これで、いつまでも痛みが取れなかった理由が
はっきりしました♪
本来なら治していくためのリハビリで
内にひねって痛めた部位を
さらにひねって使い続けてたというわけ。
(そりゃあ痛いよね)
で、Kくんにアドバイスをしながら
スクワットしてもらったら
「あれ?痛くないです!」とのこと。
翌日はすっかり痛みが抜けて
対人練習にも復帰し
週末の試合にも出たと報告を受けました。
よかったよかった(^o^)
ちなみに私がしたことは
①整体
「自分ばっかり酷使されしんどい」と
訴えている部位をいたわって
他の部位も働ける環境を作った
②運動の指導
「自分もほんとはもっと役に立てるのに」と
残念がってる部位に仕事を与えた
これだけです。
それでも
水を得た魚のように動けるようになった
=一気に解決したのは
Kくんの身体が治りたがってた証拠です。
治りが悪い身体が悪いのではなく
身体は治りたがっているのに
そうでないことをしてしまっている。
だからこそ
身体の言い分に気付いてあげるのが
良くなる転換点かもしれませんね。
さて。ここからお知らせ。
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2月20日(月)
15時~16時半と16時半~18時
場所は神田、時間は90分5,000円です。
3月は12(日)~14(火)を予定してます。
4月から値上げ予定なので気になる方はお早めに。
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