痛みが取れていく理由
来て下さったお客さまから
こんなLINEをいただきました。
「体の変化が不思議で、思わずラインさせていただきました。
昨日帰ってから夕方あたり
最初に違和感を感じた右足ふくらはぎが
だるい感じがしてたのですが
今朝にはそれもなくなり
今日は歩いてもあの股関節の
どこかがポキポキという音は
全く聞こえなくなりました。」
わーい!よかったよかった。
それにしても、
施術後にふくらはぎがだるい感じがしてたのに、
翌朝に無くなってたのはどうしてだと思いますか?
理由はカンタンに言うと
「全体性が出て痛みが分散したから」です。
え?カンタンに言ってない?(笑)
全体性って何?
分散ってどういうこと?
この辺が痛みが取れるのに大事なポイントなので
読んでみて下さい(^-^)
どこかに痛みが出るということは
「そこ」が過剰に負担を被(こうむ)ったということです。
言ってみれば、からだというクラスの中で
急に泣いて訴えてる子がいる状態ですね。
痛み具合によってはこんな泣き方の子もいれば
こんな泣き方の子もいます。
でもその子は泣いてるだけで理由は話せません。
なんかしんどい。なんか痛い。なんかもう辛い。
もうムリ…!もうイヤ〜!!!
だから、泣いてる子の隣や前後の子は、
どうしたの?どうしてあげたらいいの?と困っています。
助けてあげたいのに、手をこまねいてる感じ。
からだって実は
優しい者同士で成り立つ思いやり集団です。
(※ガンだけはちょっと異質)
あらゆる細胞や器官はタスクもこなしながら
「いつでも・みんなで・良く在ろう」と
助け合って生きているのです。
「大変そうだから助けてあげたい!」という気持ちの強いところは
助けようとして自分まで辛くなることもあります。
(これが連鎖する痛みの正体ですね)
そもそも痛くなったところは
🔸その仕事を任される器じゃないのに任された
🔸使い易いからと使われ続けて疲れ切った
などのパターンに陥っています。
ちょっと私には不向きだな?ちがうな?
なんかしんどい気がするな?と違和感があっても
任されると期待に応えたい一心で頑張ってしまう。
このひたむきさが裏目に出て
もうダメ〜となっていくのです。
そうなると、もう、
本人がこれまでしてきた解決方法では
状況を変えるのはむずかしくなります(泣)。
そこで整体や運動の出番です。
整体や運動の役割は
現状に寄り添った上で流れを変えていくこと。
痛みを訴えるところに、そっと手を当てると
「大変だったね、でもあなただけが頑張らなくていいよ」
とメッセージを送れます。
そこから、じっくり聴いてあげるのも良し
言語化できないようであれば
周りに事情調査するのも良し。
状況が明らかになり癒されて調っていくことで
楽になる方向へ舵を切れる…
こうしたことは整体が得意とする分野です。
そこから、からだ全体のバランスを見た上で
一緒に担ってくれたら楽になれるだろうな…
というところ(部位)に声をかける。
そこが居眠りしてたら、ゆるやかに起こして
「ちょっと手伝って欲しい」「動いてほしい」とお願いする。
運動は、この、声をかけたり
お願いする分野が得意です。
そして整体(施術)する側が動かす運動より
からだの持ち主(あなた)が動く運動の方が
動員される細胞や器官の数も質もまったく違うので
出てくる結果も変わります。
同じクラスの誰かが辛いと言ってることに、
他人事ではなく当事者として感じ
動いてみる人が増えると
何倍ものエネルギーが働き作用していくんですね。
クラス(からだ)のみんなが協力しやすい
一人に負担をかけない状態になっていくことを
「全体性が増した」と言います。
全体性が増すから痛みも分散する…というわけです。
(みんなでエネルギーを共有し増幅させています)
この分散は理屈だけではなくて
実際に感覚として得られることもあります。
2年前にヒザをひどく痛めたとき
セルフケアではどうにもならなくて
師匠に整体してもらったときのこと。
帰り道で「痛みが凝縮されてた点」が
ぶわぁ〜と周りに散ってボヤけていき
「薄〜い面」になっていきました。
今回、LINEを下さった方の
「だるい感じ」なんてまさに
「全体性を取り戻して分散していく」状態です。
どこかが痛くなると
ついついそこだけ=部分に注目して
どうにかしようとなりがちですよね。
けれども、部分よりもまず全体が調うよう
からだ皆が協力し合える状態を
作ってみることから始めてみて下さい。
癒して調えてくれるところは知ってるけど
どこをどう動かしたらいいのか分からない…
そんなときはぜひご相談下さい。
(ご相談はオンラインでも受け付けています)
それではまた。
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