好きなことの中身を知ると力が湧いてくる

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7月末から約1週間、
女子サッカーの全国大会(in 群馬)に、
トレーナーとして帯同していました。

 

 

この数日の詳細はまた別に書きますが、
どの選手も元々が「どこか痛い体」なので、
よけいに脱水のリスクを回避するように努めました。

(筋肉と脱水は深い関係があり
脱水と栄養も関係し合っています)

 

なにせゼロから始めたトレーナー業。
全国大会の舞台に立つ選手のサポートができ、
ありがたかったです。

 

さて、
6月の梅の収穫ボランティアのおかげで、
これからにつながる気付きがあった…なんて話のつづき。

前回ブログ

今回は、
自分の好きなことの中身が分かったおかげで、
身の内からむくむくと力が湧いてきました。

 


 

 

収穫の朝。

延々とみっしり生えた梅の木が続く斜面。
その梅の木にふくふくと実る南高梅。

 

 

 

これ一粒一粒、摘(つ)んでいくのね…とほんの一瞬、
気が遠くなりそうになると、亡き父の言葉が蘇りました。

 

父は法人向けの貸し布団業を営んでたので、
忙しい時期は何百という注文をこなすため、
家族総出で手伝うのです。

 

掛け布団、敷き布団、枕、冬なら毛布。
行った先で積み上げられた布団の山を見ると、
正直げんなりしたものです。

 

すると、父はこう言いました。

 

「こういう作業は先を見たらあかん。

1つ1つ目の前のもんを片していくんや。

そうしてるうちに決まる。終わる。」

 

(この決まる、というのは片した数が増えて、
目指すセット数に達する、みたいな意味)

 

 

ほんまかいな…と思いつつ、
1枚1枚、1個1個、片していくと、
たしかに決まる。終わる。

 

 

当たり前のことなんですけど
一人で仕事をしている父自身が、
自分で編み出した言葉だったからか

 

当時、小学生だった長男ですら、覚えていたこの極意(笑)

 

 

とにかく、目の前のことを1つずつ片す。

 

 

というわけで、
梅の実を大切に傷つけないように、
手のひらに触れるか触れないかで包みつつ枝からもぐ。

淡々と黙々と。

 

そのうち青いまぁるい梅が、
宝石のように見えてきました。

 

「可憐で花も実も香りが良いし
こうやって農家の収入を支えて
市場に出回れば人の健康にも貢献するって
あなたってすばらしいよねぇ。」

 

なんて心で語りかけつつ、
雨粒で輝く青い宝石をもぐことに夢中…!

 

首にかけたカゴが実でいっぱいになる、
カゴの実をコンテナ(箱)に空ける、
コンテナが実でいっぱいになり数が決まっていく。

 

あぁ、なんて気持ちいい…!

私ってつくづく、こういう作業が好きなんだなぁ…

え?!
私ってこういうのが好きだったの?

と思わず自分に問う(笑)

 

なんで?どこが?好きだったの?

…と、23年続いた森林ボランティアの
作業を思い出していました。

 


 

ボランティアが楽しかったのは、
メンバーさんは数人いるんだけど、
自分がここをこうしようと決めた場所で
好きに作業してよかったから。

 

黙々と樹木や草花と向き合って、
独りに還っていく感覚が好きだったな。

 

すべてはマイペースでOKだったし、
どうしても自分一人じゃムリなときは、
誰かに助けてもらったり、
数人で取りかかる作業も楽しかった。

image

(竹藪と笹薮でまっ暗だった里山から3年経った頃)

 

なんだろう。

ハイキングやキャンプみたいに
自然からいただくだけじゃなくて
朽ち木を片付け下草を刈って土が見え
木を倒して陽が射し風が通り
森が息を吹き返す瞬間に立ち会う。

 

荒れ果てた森が少しずつ再生していく、
木や水、光と風、土、鳥や虫…
自然の循環の一助に自分がなれる。

そこらへんも、好きでたまらなかったんです。

 

そう言えば15年続けてるマラソンも
似たようなところがあって

走ることそのものは
きつくても、きつくなくても
しんどくても、しんどくなくても

自分でどうしようか決めて
やり遂げるも切り上げるも
自分と向き合うしかない作業…

というあたりが好きで。

 

練習することで
少しずつ変わって成長していく、

ケガした後でも動かしていけば
少しずつ再生していく、

何もしなければ
面白いように衰えていく(笑)

そんな体を直に感じられるのも好きだった。

あ~そうか。

私は結局
何かの再生や成長の
力になれることが好きなんだな。

 

すぐじゃなくても良くって
じんわりと力になれることが。

私がぜんぶ変えてしまうんじゃなく
再生や成長そのものは
相手に任せることも好きなんだ。

淡々と黙々と目の前の人に向き合っていると
本人も私も気付かないくらいに変わる。

 

だから今、整体トレーナーだったり
四柱推命で鑑定カウンセラーだったり
レイキティーチャーをやってるんだ…。

 

好きでやってきたことの
奥の方を知ったことで
自分の仕事がますます好きになりました。

 

そして、しあわせな気持ちになった頃には
たわわに実った梅の木が4本ほど裸になり
お昼ご飯の時間に。わーい。

 

この後は「ツミ(摘果作業)」じゃなく、
「ヨリ(選果作業)」になるのですが

ここからは整体の極意だけでなく
信頼が返してくれるものまで
思い出すことができました。

つづく。

 

 


 

 

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Posted by 西川菜緒子