整体の極意はそこかしこに溢れている

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6月に行った梅の収穫ボランティアで
「これからの私」に希望がわいた話のつづきです。

 

1つめは

痛みも良き変化にいくらでも変えていける

 

2つめ(前回)は

好きなことの中身を知ると力が湧いてくる

 

今回は、梅の選別作業に「整体の極意」を思い出し修行までさせてもらいました。


 

梅農家では、
摘果作業を「摘み(ツミ)」、
選果作業を「選り(ヨリ)」と呼んでいます。

 

ツミ作業をいったん終えて、お楽しみのお昼ご飯。


(ほぼ手づくりで美味しかった~ごちそうさまでした)

 

そうして午後からは「ヨリ」。
農協への納期があり、私もヨリメンバーに入ります。


(手前の男性が社長さん)

 

目の前にコンテナから大量の梅があけられ、

image

 

一定水準に届かない梅をハネつつ、
見目麗しき梅は「大きさ選別ローラー台」に流していくのです。

 

ところがツミとちがってヨリは
私には荷が重い作業でした。

 

みんな、早っ!
これで合ってるの?
この子(梅)もこれくらいでダメなの?

 

びくびく戸惑うもんだから手が遅い(泣)

 

それにハネられた子(梅)に
妙な情が入るからしんどいんです。

ハナから傷やシミ1つない見目麗しい子は合格。
傷はまずダメ。
シミは小さいのが2つくらいならOK。
そうでない子はハネられ組へ。

あぁなんてシビア。

 

良いとか悪いとか一方的に決めつけるのが
本当に嫌で嫌でため息しか出ない…

ここでふと気付く。
ゴマメ(半人前以下)の私は、
選別台のスタートラインに配置されていることに。

 

そして、ゴール手前の最終ラインは
ちゃんと品質をチェックできる
ベテランさん2人が守ってくれてる。

 

な~んだ。
まちがえてもフォローしてもらえるん

と気持ちがかなり楽に。

 

「もう迷いは禁物!
心を鬼にしてセレクトに命かける。
最終決定は上層部に任せればいい」

と勢いよく自分に言い聞かせて集中。

スピードアップ!(自分比 笑)

 

そうして、農協へ納める分は完成。

image

 

ひと息ついてから、
ハネて終わりと思ってたコンテナの梅が
作業台にザザ~ッ!!

 

また別の用途に使われる梅のヨリをするのです。
第二次セレクション・スタート。

 

しかし、
ここからは心理的でなく
判断力的にさらに難易度が増しました。

 

第一次セレクションは
とにかく超美形を選ればよかった。

でも今回は、「まぁまぁの美形」を選る。

 

このまぁまぁ加減が
個人の好み(ちがう、選別眼)に委ねられるので
また手が遅くなる。

 

そんな様子を見かねたのか
隣にいるベテラン女性(最終ラインを守ってた人)が
珠玉のアドバイスをくれました。

 

「目についたの手に取ったらよろしいよ。
ほら、これも。こっちも。な?」

 

と言って実践してくれるのです。

 

目についたのを手に??

…!!!!

これって整体の師匠もよく言ってた!


 

「目についたところを」というのは
整体のちょっとした極意でもあります。

 

たとえば腰が痛いと言う人。

何かをしたときにグキっときたと言う人は
体つきを観察しながら
その時の動きを想像すれば

どこの筋肉がどうなったからこうなったのではと
仮説を立てやすいです。

 

 

ところが「思い当たるところがない」という人もいます。
「なんか分からないけど痛い」と。

そういう時は体つきも観ますが
医学的な知識やこれまでの経験に頼るより、
ぼんやり全体を観察してみるんですね。

 

そしたら目に飛び込んでくる箇所があります。

 

これね、若い人の体はとても分かりやすくって
「ピカッ」と光って見えやすい。

 

対して大人は
「硬そう」「冷たそう」「ぼやけてる」箇所がある。

 

何にしても、
「ここ!ここ!」と体が小さく早く手を振る感じで目につく。

 

それで「ここ?」と施術すると(腰とは遠く離れた場所でも)
「あれ?もう痛くなくなった!」となることも
往々にしてあるんですね。

 

お~そうか。
梅のヨリもそういうことなのか。

 

梅をぼんやりと観る。気になるのを手に取る。
ベテラン女性に見せる。
「うん!それ!」と目でGOサインが出る。

 

ここからのヨリは
吹っ切れたように手が早くなりました!(再・自分比)

 

それにしても、
梅ボランティアで整体の極意を思い出して
修行もさせてもらえたとは(笑)

 

知識や経験に頼れないときは
いったん真っ白になってカンを働かせてみる。

 

こうしてやろう、あぁしてやろうじゃなく、
相手の持っているものを感じにいく。

 

大量の梅が相手だからかなりの修行ができました♫

 

ちなみに梅はそれぞれ階級や大きさに合わせた
用途があるので行き先がない子はいないそうな。

(よかった~)


(奥の選別台の下に落ちた梅の葉に、養蚕を思い出しました)

 

帰りぎわ、お土産に梅を1箱、
ハチミツ梅まで持たせてもらって
頂いたものの方が多いボランティアになりました。

 

 

(ありがとうございました!)

 

それではまた。

 


 

 

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Posted by 西川菜緒子