痛みが目の前の世界を変えてくれる

2023-08-17ブログ

湿気に髪の毛をボハボハさせていたら７月。
ブログを書きかけて止まっていたら
梅雨も明けて猛暑になりました。

 

さて、そのボハボハ髪の６月半ばの小雨の中
長男がつないでくれた縁で
南高梅の収穫ボランティアをしてきました。

 

 

 

(森林ボランティア時代。枯れた合歓の木を倒してます)

 

なんというか実の収穫作業って
晴れ晴れとうれしいことなんですよ。

オフィシャルに「実ドロボウ」を
許されてるみたいな感じで（笑）

 

ともかくボランティアのおかげで
体のことや心のこと、整体の極意まで（！）
未来が明るくなるような気付きがあったので
少しずつシェアしていきますね。

今日は
痛みって目の前の世界を変えてくれるのでは？
なんてお話です。

---

 

奈良から高速道路を２時間半運転して
みなべのホテルに前泊。

(ホテルからの眺め。海見えるとうれしい奈良県民！)

 

翌朝は５時起きで７時すぎに田中屋農園さんに到着。

ここから軽トラで数分の梅畑まで
乗せて行ってもらいます。

(すでに作業してる方が２人もいて驚いた)

 

ここですと案内されて見渡すと
ゆるい斜面に連なる梅の木と鈴なりの実。

 

「１本ずつ手の届くかぎりどんな梅も摘んでください」
とのことで摘みはじめました。

 

摘んだら首にかけたカゴに入れる。
カゴがだんだん重くなる。
重くなるとコンテナに空ける。
コンテナが梅で満杯になる。

 

（満杯のコンテナは農園の方が
選果する作業場まで運んでいきます）

 

作業は基本ずっと「やや上向き」で
たまにイナバウワーぽく反る姿勢。

昔の私なら頸椎(首の骨)を痛めるか
背筋が張ってきて腰にくるか
すぐ腕がだるくなって根をあげてたでしょう。

 

なにせほら、昔の私は
洗濯物を顔より上に干すと腕が痛ダルくて
４秒しか保たなかった人…

 

ビリーズブートキャンプので
首ばっかり曲げて痛め
整骨院に３ヶ月通った人…

 

ところが
背骨から調って体のつかい方が良くなった今は
まったく苦になりません。

 

南高梅の畑ですがよく見ると
種類の違う梅が植わっているんです。

スムーズに美味しく結実するには
ミツバチの存在と
種類のちがう梅の木が要るそうな。

昔、栗の木を植えるときに
農家の人が同じこと言ってたなと
思い出しました。

 

天候や土壌以外にも
色んなものがコラボレートして
やっと実が生るんですね。

 

この「結実の妙」って
考えてみたら体と同じですよね。

 

---

 

たとえばどこか痛みが出るときって
１つのことが原因じゃなく
色んなものがコラボレートしての「結実」です。

 

腰をぐねったときに痛めたり
重いものを持ったから痛めたのは

 

ぐねりや重いものが原因でなく
それをきっかけに痛めてしまう腰だったから。

 

言いかえると
痛める腰に育てた生活があったから
体は痛みという実を結んだんですよね。

 

＊季節(夏から冬か、季節の変わり目か)

＊寝具の状況や枕の高さや硬さ

＊食事や水分の摂り方

＊運動の有無、量や内容

＊仕事しているときの環境、姿勢、椅子と机

＊そもそもの骨格や靴

＊セルフケアをどれだけできてるか

＊親やパートナー、子どもとの関係

＊これまでにどんな病気になったか

＊どこを痛めたことがあったか

腰が痛む、だけを考えてみても
これだけのコラボ要因が出てくる（笑）

結実も手間ひまかかってます…！

 

---

 

植物の結実というのは
次世代から世界へつなげていく大きな循環です。

(うちの庭の６月のどんぐり)

 

どんぐりなら結実して実を落とし
実は土と太陽と水の環境が整ったら
根を生やして芽を出します。

 

(真っ暗だった里山も３年かけてきれいになりました)

芽が出て木が育つと
光合成して空気をきれいにし
鳥や動物のごはんや憩いの場になり
根を張って土を強くして水を生み出す。

 

まわりのものとコラボして
生かされたり生み出したり循環している。

 

１つの実がもたらす影響って図り知れない。
かならず何かにつながっていけるんです。

そう考えると
痛みもコラボの末の結実なので
新たな循環につながって
目の前の世界を変えていけると思いませんか？

 

どんな風に条件や環境を整えよう？
どんなコラボが楽しいかな？

って考えてみるだけで世界が変わってきそう…！

いま何かしら体に不安がある方は
そんな風にも考えてみて下さいね。

 

それではまた。