ウォーミングアップで痛めそう②
こんにちは。
スポーツ整体トレーナー西川菜緒子です。
前回
「ウォーミングアップで痛めそう①」
のつづきです。
今から6年ほど前…
スポーツトレーナー的には
駆け出しだった頃
中学生のサッカーチームの
アッププログラムの刷新を依頼されました。
駆け出し的自信のなさから
良い!と思ったものでなく
「サッカー医学テキスト」(金原出版)に
掲載されていた
サッカー協会推奨のプログラム「11+」
をベースに作りました。
ベースに…というのは
「地域スポーツの(チームに通う)
子どもらにはムリちゃうか」
というのが多かったから。
この場合の「ムリ」は
形のマネはできてもリスクが高い
という意味です。
ただ、この本は
高額な医学書専門の本屋で見つけたもの。
正しい方法で継続して実施したチームで
「顕著な傷害減少が見られた」
と書いてありました。
もちろん私自身もやってみましたよ。
やってみて
ベストな内容とも思えないけど
「医師監修で協会推奨」なら
間違いないのかな?なんて思って。
とりあえず一通り
子ども達に実演できるように
コーチ達に習得してもらいました。
ところが半月ほどして
試合に帯同したとき わお!( ゚Д゚)
伝えたとおりにアップを
「やってない」選手が半数以上。
特に股関節周りのが
「あぶなっ!!」というレベルで
声かけしても修正できないので
即ストップ!!

読めます?
2⃣のヒップ・アウトです。
ストップして、ヒザを前に引き上げる。
ヒザを外側に回して、足をつく。
サッカーに限らず
スポーツ現場では
よく見られるエクササイズ。
股関節を外旋(外にぐりんと回す)させ
関連する筋肉にスイッチを入れ
動きやすくするためのもの。
特に臀筋(おしり)群に
効かせたいエクササイズです。
(臀筋たちってダッシュやキックに
大きく関与してるから)
ところが選手たちは
ヒザを引き上げる高さが低く
低いままヒザを外に回そうとする。
バランス力のない子
体幹が固まってる子は特にひどい。
そうすると鼠径部
(股の切れ目。コマネチライン)が
ぴっと動くだけになり
肝心の「ヒップ」=
臀筋群はほぼ使えてない…!
そこで
「ヒザをへその高さまで上げてみ?」
とアドバイスしてみました。
(某体幹トレーニング最上級の資格でも
よく使われる指示です)
そしたらですね。
ヒザをへそまで上げると
グラグラして
ヒザから外向きにしようとすると
カラダごとそっちに向いてしまう。
そうなるとやっぱり臀筋は使えないし
支える側のヒザがねじれてしまう…!
(ヒザねじれ=危ない!)
そこでまた
よくある声かけをしました。
「おへそは前に向けたままやってみ?」と。
それでもやっぱり
ヒザをへその高さに上げる
⇓
もっと腰が引けて
(骨盤が後傾する)
⇓
もっと猫背になる
(首が短く背中が丸くなる)
⇓
でも体幹はまっすぐに保とうと
カラダを硬めてしまう
⇓
もっともっと
鼠径部だけぴっと動かす
「もっと」
ということは
元々、骨盤が後傾して猫背なわけです。

こういうカラダって
骨盤に股関節がちゃんとハマってない。
(ハマるような働きを
筋肉も靭帯もできていない)
ヒザをへその高さまで上げると
もっと腰が引けて猫背になるカラダが
そのままヒザから外回しすると
股関節が浅くハマったまま
ムリに動かすことになり(これが「ぴっ」)
痛めるリスクが高くなるんですよね。
(ちなみにこういう現象は
スポーツ現場だけでなく
中高年や高齢者の運動教室でも
よく起こっていて
指導してる人の顔をガン見してしまう)
あ~これは
ウォーミングアップで痛めてしまう!
この子たちは
やらないんじゃなく
できないんや!
(don‘tじゃなく can‘tやん!)
教科書通りの修正指示(声かけ)では
どうにもならない。
ということが分かったんです。
結局、後で一から作り直したのですが
この話、かなり怖いと思いません?
当の私は心底怖いと思って
あれこれ考えました。
「11+」そのものは
ありきたりながら(ナニサマ発言失礼)
よく考えられたもの。※参照
けれども
「これをする以前のカラダが多い」ことは
監修した人も
推奨した人も
把握できてなかったと思う。
かの有名なブラジル体操も
ブラジル人の骨格を持つ
ブラジル人がやってたものでしょ?
最新のウォーミングアップだって
それができるカラダの持ち主で
有益性が検証されてるんちがう?
この現実をどれだけの人が
知ってるんやろう?
はっきりしてるのは
やるのにふさわしくないカラダの人には
股関節を外旋させる運動は危ない。
ストレッチにしても筋トレにしてもね。
危なくならないようにする
プレ・ウォーミングアップが要る。
プレ(pre-)=前、
主運動の前にやるアップの前に
もう1つ準備運動が要る
ってことですね。
特に集団でするときはリスク上がるから
西川的には
ふさわしいカラダにするための
時間を取って欲しい…!!
と切に思います。
ところが
そこに時間を割くチームって
ほぼないという事実…!!
ってところで続く。
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